雨穴著の『変な絵ユキなぜ逃げない?ネタバレあらすじご紹介!』と題してお届けしていきます。
この作品は、前作 『変な家』に続く雨穴さんの2作目で、実写映画化もされた前作同様、大いに話題となっていますね!
本作「変な絵」は、ブログに掲載された一枚の絵から展開するスケッチミステリーで、読者を再び雨穴ワールドのミステリアスな謎に引き込みます。
今回は『変な絵』について
- あらすじ
- 小説内容ネタバレ
- ユキの罪・なぜ逃べないのか?
- 感想
などなどについてご紹介していきます。
Contents
変な絵あらすじ
- ブログに掲載された「風に立つ女の絵」
- 行方不明の少年が残した「灰色で塗られたマンションの絵」
- 遺体が残した「震える線の山並みの絵」
これらの絵が持つ隠されたメッセージとは何か?
謎が明かされる時、すべての事件が一つに繋がる瞬間を迎えます。
9枚の謎に満ちた絵には驚きの変化があり、その衝撃を体験することができます。
変な絵ネタバレ小説!
めちゃくちゃおもしろかった、、、
確かに現実なら絶対ありえんけど笑、もう2周目読みたいくらい劇的なフラグ回収でした#変な絵 pic.twitter.com/tDgUziWJiM— と も 。📚 (@MaNao40re3u) April 24, 2024
この不思議な絵がどのような真相に導くのでしょうか?
【登場人物】
- 萩尾 :心理学の専門家で、女性。11歳だった少女が母親を殺害した後の心の状態を分析し、彼女には更生の可能性があると結論付けた。
- 佐々木修平:大学生で就職活動中。ブログの背後にある真実を明らかにしようとしている。
- 栗原:佐々木の大学サークルの後輩。
- 七條レン:2012年まで日常の些細な出来事を綴ったブログ「七條レン 心の日記」の作者。
- ユキ:レンの妻で、彼のブログにも度々登場する人物。
- 今野優太:6歳の少年。3年前に父を失った。
- 直美:優太の母親。
- 三浦:美術の教師で、謎の死を遂げた。
- 岩田:ジャーナリスト。三浦の死に関する調査を行っていた。
- 熊井:岩田とともに三浦の死の原因を調べていたジャーナリスト。
以下では、「変な絵」の小説についての詳細な内容が含まれますので、ネタバレにご注意ください。
変な絵1章ネタバレ
2014年、佐々木は後輩の栗原に紹介された「七條レン 心の日記」のブログを拝見していました。
ブログでは、作者のレンがユキと結婚し、妊娠するなどの幸せな日々を送っていますが、2012年に「ブログの更新を停止する」と宣言しました。
その理由は、ブログに掲載された5枚の謎の絵の秘密を知ってしまったからです。
特に、ユキが逆子のために亡くなったこと、そしてレンがそれについて綴った後の3年間ブログを更新しなかったことが明かされています。
佐々木は、5枚の絵を組み合わせると、妊婦を助ける老婆の絵が浮かび上がると気づきました。
【佐々木の仮説】
- ユキはかつて何らかの罪を犯した。
- ユキは自身の危険を察知し、絵にダイイングメッセージとしてその警告を残した。
- 過去の罪により、ユキに恨みを持つ看護師が存在していた。
- 逆子であったにも関わらず、その看護師は無理やり出産を強行し、ユキの命を狙った。
- ユキが亡くなった後、レンは絵の意味を解き明かし、ユキの過去の罪とその死の背後にある真実を理解した。
これにより、ユキが出産時に亡くなることを予感していたと推測されます。
謎解きが巧妙で、予想外の結末に驚かされます。
少女が書いた絵の考察
【少女が書いた絵の考察】
- 他人に危害を加える願望という隠れた攻撃性を持っている
- 母親からの虐待に対する恐怖が感じられる
- 改善する可能性が存在する
- 弱い者を守るという強烈な母性本能がある
変な絵2章ネタバレ
今野優太は6歳で、3年前に父親を失いました。
ある日、保育園で優太が描いた絵が注目を集めたのです。
その絵には
- マンション
- 優太
- 優太の母親
が描かれており、マンションの部分が灰色で塗りつぶされていました。
優太の母、直美は最近ストーカー被害に遭っていましたのです。
その後、優太が行方不明になる事件が起きました。
直美は優太の絵から、亡き実母のもとへ行ったことを突き止めます。
優太は墓地にいて実は優太が描いたのは墓の絵だったのです。
直美が自宅に戻ると、ストーカーが侵入しており、直美はそのストーカーをナイフで刺してしまうのでした。
この後の展開がどうなるか気になる!
優太が書いた絵の考察
【優太が書いた絵の考察】
- 絵は外枠から始まり、灰色の霧を経て部屋が描かれた
- 優太は彼の母、今野ユキの墓を表現しようとしていた
- マンションの部分は最後に追加された
- この三角形の記号は今野の「現在」を表していた
- 霧の部分の下には三角形の記号が描かれている
- 実際には直美は優太の実母ではなかった
変な絵3章ネタバレ
美術教師の三浦がある山で命を落としました。
三浦は情熱的で特異な性格で、そのため妻や生徒、友人から遠ざけられがちでした。
三浦は山の中で殺害されているところを発見されたのです。
この事件を岩田と熊井という二人の記者が調査することになります。
三浦は死ぬ前に一枚の絵を描いており、岩田はそれが遺言のメッセージかもしれないと考えましたが、その絵は意外にも稚拙でした。
調査を進める中で、岩田は容疑者を
- 三浦の妻
- 直美
- 大学時代の友人・豊川
- 教え子・亀戸の3人
などに絞り込みました。
真相を探るため、岩田は山へと向かいますが、そこで眠りについたところを拘束され、三浦のように倒れてしまいます。
その後、直美がストーカーとして自宅に侵入した熊井を刺した事件に戻ります。
直美は熊井が三浦の妻であること、そして彼が三浦と岩田の事件の犯人であるという証拠を持っていたことを知っていました。
熊井は警察の応援を呼び、直美はその場で逮捕されます。
驚きの連続で緊張感満載のストーリーに引き込まれますね!
三浦が書いた絵の考察
【三浦が書いた絵の考察】
- 手を後ろに縛られた状態で、ガイド線を使用して描かれた
- 通常、三浦のような美術教師が描くとは思えないほど幼稚な絵
- 同じ境遇にあった岩田は、この絵を残すことによって真の犯人を示そうと試みた
- 三浦は犯人である直美にアリバイを提供するため、無理矢理に絵を描いた
変な絵最終章ネタバレ
直美は11歳で母を殺害し、施設で育ちました。
施設時代の絵から更生の可能性があると評価されていたのです。
成人後は助産師として働き、三浦と結婚し息子・武司をもうけましたが、三浦の厳しい教育に耐えかねて直美は息子を守るため三浦を殺害してしまいました。
その後、岩田の調査を阻止するために彼も殺害しました。
さらに、息子の妻ユキを殺害し、その子供を自分のものとして育てたのです。
この一連の事件は、直美の歪んだ愛情と暴力性によるものでした。
息子の武司は自ら命を絶ち、その経緯をブログ「七條レン 心の日記」に書かれていました。
「変な絵」の物語はその人物が深い狂気に囚われている様子が描かれていますね!
変な絵ユキの罪とは何?
レンがブログに記した「あなたが犯してしまった罪」というフレーズから、多くの読者はユキが何か罪を犯したと考えたかもしれません。
ですが、実際に罪を犯したのはユキではなく、レンの母親である直美たったのです。
直美は過度な母性から、レンを守るために暴走しました。
以前にはレンの父(直美の夫)を殺害し、レンの子を妊娠したユキにも同様、殺害しまいました。
直美は助産師としてユキに近づき、最終的にはユキを殺害するに至りました。
したがって、ブログに記された「あなたが犯してしまった罪」は、直美の行為を指していたのです。
レンは母の犯した罪を知っていたのでした。
ユキはなぜ逃げない?
ユキは義母の直美によって殺害される可能性を示唆する絵を残していました。
しかし、なぜユキは直美の意図に気付きながら逃げ出さなかったのでしょうか。
ユキは恐らく、直美が本当に自分を殺害するかどうか疑っていたのかもしれませんね!
直美はユキに直接手を下すわけではなく、出産を困難にするため逆子になるよう誘導し、塩分の多いカプセルを服用させて血圧を上げる方法を取りました。
これは確実な危害を加える手段ではなく、かなりの運任せの行動でしたね。
おそらくユキ自身も、自分が本当に殺害されるとは思っていなかったのでしょう。
ユキは直美の行為を単なる嫌がらせと考えていたかもしれません。
妊娠中の不安定な心理状態から、万が一に備えて絵にそのメッセージを残したと考えられます。
ユキが妊娠中に書いた絵の考察
変な絵ユキなぜ逃げない?まとめ
変な絵ネタバレについて如何だったでしょうか。
- あらすじ
- 小説内容ネタバレ
- ユキの罪・なぜ逃げないのか?
- 感想
小説「変な絵」はすでに完結しており、物語の結末が明らかにされていますが、漫画版「変な絵」は現在も連載が続いています。
これからも新しいエピソードが公開され次第、漫画版のあらすじとネタバレを更新していきますね。
今回は『変な絵ユキなぜ逃げない?ネタバレあらすじご紹介!』と題してお届けいたしました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
コメント